About Us
慶應義塾大学 フュージョンインダストリー研究センターについて
慶應義塾大学 フュージョンインダストリー研究センターは、慶応義塾大学メディアデザイン研究所の付属研究センターです。
本研究センターは、社会を支え、人の暮らしを豊かにするフュージョン(核融合)エネルギーの実現に向け、学術と産業、政策、地域をつなぐ新たな研究活動に取り組みます。
Message
太陽の反応を地上で再現するフュージョンエネルギーは、クリーンで安全かつ事実上無尽蔵という特性を有する究極の脱炭素エネルギーです。世界最大のトカマク型超電導プラズマ実験装置JT-60SAの初プラズマ生成(2023年10月)、米NIFによる初の正味エネルギー利得の達成(2022年12月)など、人類はこの夢のエネルギー源の実現に近づいています。しかし、その実現には科学技術の進展と並行して、制度設計や市場形成、社会受容性の確立といった社会側の準備が不可欠です。フュージョンインダストリー研究センターは、学術知と政策・実務を結集し、フュージョンエネルギーを「社会を支え、人の暮らしを豊かにする力」へと育てる学術的中立機関です。フュージョンエネルギーがもたらす可能性は、脱炭素・エネルギー安全保障にとどまりません。産業構造の変革、地域経済の活性化、そして次世代への持続可能な社会基盤の継承といった、社会全体に多層的な価値をもたらします。私たちはフュージョンエネルギーを産業×社会の観点から捉え、科学的根拠に基づいた公平な分析と、産業界、自治体との透明性な対話を通じて、豊かなフュージョン未来社会を共創します。
センター長 武田 秀太朗
Vision
社会を支え、
人の暮らしを豊かにする
フュージョンへ。
フュージョンエネルギーを「人々の暮らしを豊かにする力」へ。フュージョンインダストリー研究センターは、技術と産業、そして人をつなぐ知のプラットフォームとして、信頼に基づく豊かなフュージョン社会の実現を目指します。
Mission
フュージョンエネルギーで、
成長を循環に、繁栄を共通に。
フュージョンインダストリー研究センターは、フュージョンエネルギーを産業×社会の観点から捉え、科学的根拠に基づいた公平な分析により、制度・政策・市場設計を主導し、産官学と地域・市民をつなぐ社会実装の拠点として、エネルギー転換の信頼ある基盤づくりを進めます。
私たちは学術知と政策・実務を結集し、環境とのトレードオフに依存してきた成長を、循環する成長へ、すべての人に開かれた共通の豊かさへと変えていきます。
Value
社会に根付いた
フュージョンの未来を、
共に描く。
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(01)
科学的
Neutrality
科学的根拠に基づく公平な分析を提供する
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(02)
対話
Dialogue
市民・研究者・産業・政府をつなぐ
対話の場を育む -
(03)
透明性
Transparency
政策提言と評価をオープンに行う
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(04)
共創
Co-creation
地域や多様なプレイヤーと
共に進める社会実装 -
(05)
責任
Responsibility
次世代に誇れるエネルギー転換を構築する
Three Pillars
3つの活動領域
01
フュージョン政策・戦略研究シンクタンク
フュージョンエネルギーの社会実装には、多様なステークホルダー間の連携と合意形成が不可欠です。この組織は、産業界、自治体、市民が対話できる場を設け、企業間連携やサプライチェーン構築を支援します。立地自治体や地域住民との協力関係を築き、地域課題の解決や合意形成プロセスを設計することで、実証プロジェクトの円滑な推進を助けます。また、市民向けの情報発信や説明会運営、世論調査などを通じて、市民の理解を深め、社会受容性を高める活動も行います。さらに、産学官が連携した教育プログラムやインターンシップを開発・運営し、フュージョン分野の専門人材の育成も担います。
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政策・制度設計
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ELSI研究
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国際動向調査
02
産業・自治体・市民共創プラットフォーム
フュージョンエネルギーを社会を豊かにする力へとつなげるには、人と地域、産業が協働する「共創の場」が必要です。「産業・自治体・市民共創プラットフォーム」は、産業界・研究者・自治体・市民が集い、対話と協働を通じてフュージョンエネルギーによる豊かな未来像を具体化していく交流基盤です。産業界同士や産業界と学術界をつなぐ産学連携・マッチング、立地自治体や地域住民との協働関係の構築、市民対話や教育プログラム、共創型の企画・イベント運営などを通じて、社会に根ざしたフュージョンエネルギーの実装を進めます。
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ステークホルダー連携
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合意形成
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人材育成
03
実証・社会実装支援プログラム
フュージョンエネルギーが社会を支える力になるには、研究成果を現場への実証につなぎ、事業として持続可能な仕組みを設計することが重要です。「実証・社会実装支援プラグラム」は、実証・事業化のプロセス全体を見据え、現場の視点から関係者間の調整に入り、課題解決を図ります。プロジェクト管理、規制対応や安全基準遵守の支援、地元との立地調整などの実証支援に加え、商用化ロードマップの作成や収益回収ビジネスモデルの検証を通じて、安心して安定的に利用できるフュージョン社会の実現を目指します。
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発電実証プロジェクト
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規制・地域・産業をつなぐ
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ビジネス開発
Profile
住所
223-0061
神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1 慶應義塾大学協生館6階C6S14
設立年
2025年